箔座

【金沢箔】

約100年前、箔打ち職人の創業者が高岡金箔店を興し、その後、箔座株式会社を設立し、「縁付金箔」の製造を続けています。箔座の企業の理念は、「箔がそこにある」未来を築くこと。使命は「金沢伝統箔『縁付（えんつけ）』の技を受け継ぎ、国宝や重要文化財の保存に貢献する」ことと、「箔の絶対的な価値を守りつつ、今の人たちに合わせて伝えていくこと」。

「縁付金箔（えんつけきんぱく）」は日本独特の製法で、400年以上も続く歴史があり、国宝の修復に欠かせない技の文化財として2014年10月23日に文化庁から国の保存技術として認定されました。

手漉きの和紙を箔打ち紙に使用するこの製法は、手打ちから機械打ちに変わる以外は変わらない伝統の技術。箔打ち紙は手漉きの雁皮紙を水や藁の灰汁、柿渋、卵などを使用し、約半年もの時間と手間をかけて仕込み、ようやく金箔を打ち延ばせる紙になります。

箔の存在や可能性、理由や意味に焦点を当て、様々な素材と箔、空間での箔の表現を提案するプロジェクト「箔WORKS」を2023年春に始動させています。これは唯一無二の素材である箔を通じて、未知の「箔のかたち」を見つける挑戦です。